自律航法に基づくGPS通信回数の低減によるIoTデバイスの省電力な測位

近年,身体や衣類に装着できるウェアラブルデバイスや,動物やロボットに取り付ける小型のIoTデバイスが注目を集めている.これらのデバイスに取り付けられたGPS を利用して,歩行ルートの記録を行ったり,動物やロボットの追跡から得られた実測値の分析に用いられる.しかし,GPS による長期的な通信はIoT デバイスのバッテリー消費が高くなるという課題がある.この課題を解決するために,デバイス上の9 軸センサ(加速度・ジャイロ・地磁気)からのデータを利用して位置測位を行う自律航法を用いて,位置情報の精度を維持しながらGPS 通信を減らし消費電力を削減する.GPS を接続するタイミングは,9 軸センサによりユーザーの移動が検知できない場合とする.また,GPS のみの測位を行った場合と提案の手法を比較し,バッテリーの消費電力と位置の精度を比較する. ...