RSSIの度数分布を用いた凸の選択による多点測位の誤差削減

Bluetooth Low Energy(BLE) は,屋内測位に使用される技術の1 つである.BLE を使用した屋内測位は,電波の強度をもとに位置を計算する.この時,巻尺で測定した実際の位置と計算した位置の間に誤差が発生し,正確な位置測位ができない.設置されている中で誤差の小さいBLE ビーコンを選択することで,正確な位置測位が可能である.本稿では信頼度と近接度という2 つの指標を作成し,複数のBLEビーコンを選択することで,距離の誤差を小さくする方法を提案する.信頼度は,各BLE ビーコンに代表値を設け,この代表値が得られる最小確率である.近接度は,基礎実験の結果からRSSI の減衰に従って距離が近いほど大きくなる重みである.実験方法は9 個のビーコンと1 個のIoT デバイスを用いて行い,既存手法やメジャーで測定した位置と誤差の比較を行う.また,屋内環境や人の有無による誤差の変化を測定する.評価方法は,L2 ノルムによる誤差を比較する. ...