木構造を用いた識別子の動的な割当によるセンサーモジュールの一意識別
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- ラベル: CDSL-TR-021
- 公開日: Jul. 31, 2020
- 更新日: Jul. 31, 2020
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近年, IoT の発展と共にその管理について注目されている. 特にデータ送信を行うセンサーモジュール(以降「センサー」と表記) の管理は物理的位置やデータ種別情報が必要となる. しかし, データのみを送信するセンサーのような識別情報を持たないノードはネットワーク上で認識が不可能である. そこで, 識別子を持たないセンサーに対して仮想的な識別子の付与を行い, 遠隔監視を実現する. 識別子管理を動的にするため, DB による各コンピュータボード情報およびセンサー識別子の管理を木構造で行う. これによって各ノードは1 つ下位の識別子のみを管理するだけでよく, 最上位ノードが組織として管理できる識別情報が既存方式よりも格段に向上する. センサーの識別子はI2C 規格を基準とした256 個を単一のコンピュータボードで扱える数として, 線形探索による割当済の管理を行う. その後, UUID を含む他の識別子との比較を行い, 識別精度や簡易性, セキュリティ, 管理の透過性に関する評価および議論を行う. この試みはコンピュータボードを用いた学習環境の整備や開発によるIoT 利用可能分野の拡張を実現する. ...