クラスターヘッドをクライアントモードにすることによる消費電力削減
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- ラベル: CDSL-TR-145
- 公開日: Jul. 20, 2023
- 更新日: Jul. 20, 2023
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屋外の監視環境では安定した電力供給設備やネットワークが用意できる保証が無い.そのような環境では,いくつかのIoT デバイスを経由してサーバーまでデータを送信するマルチホップ通信を行う.IoT デバイスはバッテリーで動作するが,多くの場合,機器の小型化に伴ってバッテリーサイズも制限される.マルチホップ通信において,受信側ノードはAP モードを起動してWi-Fi のアクセスポイントとなり,データの中継を行う.しかし,AP モードを起動するノードの消費電力量は増加し,IoT デバイスの動作可能時間は減少する.データの中継を行うノードがバッテリー不足によって停止することで,孤立ノードが発生してしまう.提案では,送信側ノードがAP モードを起動し,受信側ノードがそのWi-Fi に接続して通信を行うことで受信側ノードの電力消費量を削減する.実験では,AP モードを起動するノードと起動しないノードの消費電力量差を測定した.25[s] 間での積算消費電力測定結果では,4.76[W] の差があり,AP モードを起動するノードは起動しないノードと比較して約1.80 倍高くなった. ...