Sock Shopの1秒間あたりのリクエスト数とサービス内Pod数の相関係数にもとづく表示順変更による利便性の向上

マイクロサービス内のPod のCPU 使用量の数値データをグラフ化する．これにより各Pod のCPU使用量パターンを視覚的に理解できる．課題は各Pod から出力されるCPU 使用量を対象にグラフを作成する際，Pod 数に応じてグラフ数が増加することで必要なグラフを選択するまでの作業数が増加することである．提案手法は同時刻のサービス内のPod 数とSock Shop への1 秒間あたりのリクエスト数の相関係数を求める．その値をサービスの表示優先度として用いる．これによりユーザは表示されたグラフを選択作業数を削減できる．実験は，Locust を用いてSock Shop にHTTP リクエストを送信する負荷試験を実施した．これによりPod から出力されるCPU 使用量から3 種類のグラフを作成した．1 秒間あたりのリクエスト数とSock Shop 内のPod 数，作成されるグラフ数の変化の検証を行った．実験前に生成されるグラフ数は42 個であったが，負荷がかかりPod 数が増加した際のグラフ数は62 個増加した． ...