バッテリー残量とRSSIをもとにした送信先の選択によるマルチホップネットワークのノードの稼働時間の延長

農場では農作物の状態を確認するためにIoT デバイスが使われている.IoT デバイスにはバッテリーで稼働しているものが存在する.バッテリーで稼働しているIoT デバイスはバッテリーが枯渇するとデータの取得,送信ができなくなる.本稿では,バッテリー残量とRSSI をもとにセンシングデータの送信先を選択することでノードの稼働時間を延長する手法を提案する.基礎実験では,送信時の消費電力と中継時の消費電力の測定を行った.その結果,送信時の1 秒当たりの消費電力の中央値は約237[mW],中継時の1 秒当たりの消費電力の中央値は約359[mW] であった.評価実験では,提案手法を使用する場合と使用しない場合のノードの稼働時間を比較する. ...