分散合意アルゴリズムにおけるリーダーを含む全ノード参加型の選挙によるビザンチン故障耐性とクラスター内の合意
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- ラベル: CDSL-TR-024
- 公開日: Jul. 31, 2020
- 更新日: Jul. 31, 2020
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分散合意アルゴリズムでのByzantine fault tolerance の達成は,各ノードとの密な通信によって実現される.PBFT(Practical Byzantine Fault Tolerance) アルゴリズムは実用的ではあるが,合意形成時の通信コストはO(N 2) であり,ノードが増加するごとにその通信コストは大幅に増加する.そこで,本研究のアルゴリズムは選挙形式の合意形成を行う.クラスター内の各ノードをleader もしくはfollower の2つの役割に分ける. そして,提案された値に対してleader を含めた全ノード参加型の選挙を行い,合意を形成する.これにより,各ノードが自身以外の全ノードと通信を行う必要がなくなり,通信コストを抑えることができるものである. ...