マルチホップネットワークにおけるクラスターヘッドをクライアントモードにすることによる消費電力削減
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- ラベル: CDSL-TR-164
- 公開日: Dec. 05, 2023
- 更新日: Dec. 05, 2023
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監視ソフトウェアは障害の検知を迅速に行うために用いられるアラートを出す際の監視対象と監視条件を設定ファイル内に記述する.監視ソフトウェアの設定ファイルはサーバの増設やアラートを出す際の監視条件の見直しにより修正される.課題は監視対象と監視条件の記述箇所が増加することによる可読性の低下である.可読性が低下する要因として一行あたりの文字数,行数の増加,機能の混在化をあげる.本稿では記述箇所を監視対象,監視条件,配置方法に分割しアラートの設定箇所を一箇所に集約することで可読性を向上させる設定ファイルの形式を提案する.実験では提案の設定ファイルとPrometheus のアラートマネージャの設定ファイルの形式に10 個の監視項目を記述し,可読性の指標である一行あたりの文字数と行数を比較した.行数では提案の設定ファイルの形式がPrometheus のアラートマネージャの設定ファイルの形式に比べて155 行削減し,約29%削減できた.一行あたりの文字数では10 個目の監視項目を記述した際に116 文字削減した.その後,提案の設定ファイルの形式の可読性が向上したかを証明するため,修正実験を行った.修正実験では2 つの設定ファイルの形式にそれぞれ5 人ずつ記述し修正時間を比較した.それぞれの設定ファイルで修正は1 回ずつ,合計10 回行った.比較の結果,修正時間は平均で約18%削減し,提案の設定ファイルの形式の可読性が高いことが分かった. ...