WebAssemblyにおける必要メモリ量の区間推定を用いたインスタンスの再起動によるメモリ使用量の削減
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- ラベル: CDSL-TR-074
- 公開日: Dec. 06, 2021
- 更新日: Dec. 06, 2021
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Web ブラウザ上で計算を高速に行うために登場したWebAssembly は,ブラウザ外でも利用され始めている.WebAssembly のインスタンスに割り当てられるメモリは,拡張可能であるが縮小はできない性質がある.そのため,WebAssembly を長期間運用をする際に,1 度利用した最大量のメモリを占有し続ける.また,プログラムにメモリリークが含まれていた場合,メモリの割り当て量が拡大し続け,動作環境のメモリを使い果たしてしまう.これによってプロセスが強制終了させられると,その上で動作するWebサービスも停止する.本研究では,インスタンスの動的な再起動によりメモリの割り当て量を削減する手法を提案する.再起動は,区間推定を用いて適切なメモリの割り当て量を推定し,区間の最大値を越えたインスタンスに対して実行する.これによって,インスタンスの再起動の回数を最小限にすると同時に,ホストマシンのメモリ使用量の削減を図る.評価では,実行環境のメモリ使用量とインスタンスの稼働時間について,提案手法の有無で比較をする. ...