分散システムにおけるノードのグルーピングとグループ内マスターノードによる一貫性の強化

分散システムの奇数台ノード運用において障害で偶数台になった際に1:1 にノードが別れてしまい一貫性が失われるという問題点が存在している. そこで, 複数台あるノードを奇数になるようにグルーピングを行い, 各グループ内に1 つLeader ノードを定め, グループ内でネットワーク分断が発生した際にはLeader ノード同士が疎通の取れるグループ数で生存するかの判定を行うことにより偶数台ノードの際に障害発生しても一貫性を高めることができる手法の提案と実装を行う. また, 本稿提案手法を用いてノード数10 でグループ数を3, 4, 5 個にした際の各グルーピング速度の検証とそれぞれノード数10, ノード数20 のときにおいてネットワーク分断の復旧時のクラスタの再構成処理時間の検証を行った. その結果, グルーピング速度の検証では, グループ数が多ければ多いだけ処理が遅くなる傾向や逆に一つのグループに属するノード数が多ければ多いほど処理が遅くなる傾向は見られず, クラスタの再構成処理時間の検証ではノード数が多いほど再構成に時間がかかり, ノードが5 台増えるごとに平均2.52 秒増加することがわかった.   ...