CPU使用量に基づく最小二乗法を用いたマイクロサービスの処理リクエスト数の上限の推定
- 著者:
- ラベル: CDSL-TR-115
- 公開日: Nov. 27, 2022
- 更新日: Nov. 27, 2022
- ダウンロード数: 0
マイクロサービスとは,単一のアプリケーションを小さなサービスの集合体としてユーザにサービスを提供するアプローチである.マイクロサービスの一例として,ファッションEC サイトがある.マイクロサービスは,Kubernetes やDocker を用いて実装される.クラスタのCPU のコア数を上限まで使用した際に,リクエストが処理されて応答が返ってくるまでの応答時間が増加する.負荷試験を行い,マイクロサービスのWEB サイトにサービスを提供するHTTP サーバーを公開する機能を持つfrontend を1としたときの,サービスごとにCPU の使用コア数の比を求める.ユーザがマイクロサービスにアクセスする際に,frontend を通過するため基準とした.負荷試験の結果からfrontend のCPU の使用コア数の値を最小2 乗法を用いてリクエスト数から近似式を求める.近似式とサービスごとの比をもとにリクエスト数からマイクロサービス全体のCPU の使用コア数を求める式を求める.求められた式にマイクロサービスに割り当て可能なCPU のコア数の上限からリクエスト数の上限を推定する.評価する方法として推定した値で,実際にリクエストを送信した際に,マイクロサービス全体のCPU の使用コア数を計測する実験を行う.実験を行った結果,誤差1%でリクエスト数の推定を行うことができた. ...