IoTデバイスのアクセスポイントモード動作時間の短縮による消費電力の削減

屋外環境の監視に用いられるIoT デバイスは小型のバッテリーで動作する.また,屋外では全てのIoT デバイスが直接サーバと通信できる保証が無いため,他のIoT デバイスを経由してサーバにセンシングデータを送信するマルチホップ通信を行う.マルチホップ通信において中継機能(AP モード) を起動するIoT デバイスの消費電力量が停止時と比較して約2.5 倍多くなり,動作可能時間は減少する.課題は,IoT デバイスの電力が無くなるとセンシングデータがサーバに送られなくなること,また,中継を行うIoTデバイスが他のIoT デバイスより先に電力不足によって停止すると他のIoT デバイスのセンシングデータをサーバに送れなくなることである.提案では送信側のIoT デバイスが自身の送信時にのみAP モードを起動することで,各IoT デバイスのAP モード起動時間を削減している. ...