通信可能台数の予測に基づく動的なBLE通信の終了による省電力化
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- ラベル: CDSL-TR-103
- 公開日: Jul. 21, 2022
- 更新日: Jul. 21, 2022
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GPS 受信機を用いた位置測位とサーバへの位置情報の送信を行うIoT 機器がある.位置測位と位置情報の送信は消費電力を高くする要因である為,周囲にある通信可能なIoT 機器と通信を行い,その中の1 台のみが位置測位とサーバへ位置情報の送信を代行することで消費電力を抑える事ができる.そのためにIoT 機器はBLE のアドバタイズとスキャンを行う.しかし,通信可能なIoT 機器が何台有るか把握できず,BLE のアドバタイズとスキャンを停止する事ができない.BLE のアドバタイズとスキャンは毎秒339.7[mW] の電力を消費する為,消費電力が増加し続け,IoT 機器の動作時間が減少する課題がある.この消費電力を削減する為に,すべてのIoT 機器の位置情報を予測し,予測位置から通信可能なIoT 機器台数に応じたBLE のアドバタイズとスキャンの停止をする.次の測位タイミングでのIoT 機器の位置情報を予測する為に,IoT 機器に新たに地磁気センサを取り付ける.サーバ上で地磁気センサの値から方角とGPS 受信機から得られた位置と速度を使用し,次の測位タイミングでの位置情報を予想する.すべてのIoT 機器の位置情報を予測し,予測位置から通信可能なIoT 機器台数に応じたBLE のアドバタイズとスキャンの停止をする.評価として,BLE のアドバタイズとスキャンを停止しないIoT 機器と,提案方式のBLE のアドバタイズとスキャンを停止するIoT 機器の消費電力を比べる. ...