RSSIに基づくビーコン配置による位置測位誤差の削減
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- ラベル: CDSL-TR-104
- 公開日: Jul. 25, 2022
- 更新日: Jul. 25, 2022
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位置測位の主要な技術としてGNSS がある.壁や天井に代表される遮蔽物が存在する屋内空間では衛星からの電波が遮られることにより,10m 以下の精度で位置を特定できない.このことから,自己位置の特定が困難となる測位誤差が発生するため,近距離無線通信による受信信号強度(RSSI) を用いた屋内測位を提案する.既存手法ではBLE ビーコンを1.5m 間隔で設置し屋内測位を行った.取得したRSSI 値をヒストグラムで表すとグラフの山が複数現れることにより距離に対して正確なRSSI 値を決定することが出来ず,位置測位に誤差が生まれる.本研究では,電波減衰を受けにくいBLE ビーコンの配置場所を探索し,測位精度誤差の削減を行う.提案としてIoT デバイスが受信したRSSI 値の取得回数を比較するために階級幅1 の度数分布にし,取得した値の範囲が狭い3 つのBLE ビーコンの配置場所で3 点測位を行う.さらに,BLE ビーコンごとの個体差を数値化する基準となるRSSI 値の決定に最小値と最大値の平均値と最頻値の2 つを平均した値を基にBLE ビーコンの位置の決定を行い,測位誤差の削減を図る.評価としてBLE ビーコン間隔を1.5m にした手法との位置測位誤差を比較する. ...