KubernetesにおけるServiceの作成順をもとにしたPort番号の変更による重複の解消

東京工科大学では3 年生に向けてSite Reliability Engineering の実習を行っている.実習では,4人で構成されたグループごとに3 台の仮想マシンを使用する.学生はKubernetes を操作しService を作成して実習課題を進める.授業時間内に実習課題が完了しなかった学生はその内容を宿題として次回の授業開始時までに取り組む.課題は宿題が完了せず作成されたままになっているService と実習課題を完了するために作成するService でPort 番号が重複しService の作成ができないことである.本稿では,Serviceに重複が発生したときに先に作成されていたService の名前とPort 番号を保存し,Port 番号を変更することでそのPort で新しくService を作成できるようにし,Service 削除するコマンドが送信された際にファイルから以前にそのPort を使用していたService を特定し,それを復元する方法を提案した.提案方式をもとにService 名とPort 番号の保存と,Port 番号の変更を行うソフトウェアを構築する.基礎実験では実際に第4 回から第12 回の実習で,実習開始時に全グループのService を取得した.実習では各グループでそれぞれ7 個Port 番号が使用できる.そのため,4 人グループの場合,Service が4 つ以上残っているとさらに実習課題の達成のため1 人1 つのService を作成するとPort 番号が足りなくなってしまう.第4 回から12 回の全グループで,残っているService が4 つ以上ものは90 件中38 件だった. ...