最大アクセス間隔にもとづく放置VMのシャットダウンによる消費電力削減

研究室でテストサーバーとして使用されているサーバー内には放置されているVM がある.放置されているVM も電力を消費している.起動しているVM が多いほど物理サーバーの消費電力は増加する.課題は,使用されていないVM や,放置されているVM が電力を消費していることである.本稿の提案は,使用頻度の低いVM をシャットダウンすることでVM の消費電力を削減することである.そのための提案手法として,VM ごとにSSH ログとHTTP ログを使用し最大アクセス間隔を取得する.各VM の最大アクセス間隔の最頻値を計算する.最頻値よりも最大アクセス間隔が大きいVM はシャットダウンする.評価として,提案ソフトウェアを使用した際と使用していない際のサーバーの消費電力を比較する.結果として,サーバーにたてられている33 台のVM を対象としてソフトウェアを実行し,最大アクセス間隔の最頻値は7 日となり,13 台のVM がシャットダウンされた.VM が33 台のときの消費電力は104.7[W] であり,VM が20 台のときの消費電力は95.7[W] であった.約8.6 %の消費電力を削減することができた. ...