IoTセンサーに対するソフトウェアからの死活監視

2020 年に入り5G が本格的に普及し始め,IoT 分野は急速に成長していくと様々なアナリストが分析をしている.これに伴ってIoT(Internet of Things) センサー,つまりワイヤレスセンサーネットワークにつながれているセンサーの個数は限りなく増加するものであると考えられる.膨大な個数のセンサーを正確に監視し,問題が起きた事実を適切にユーザーあるいはエンジニアに伝えることが非常に重要である.しかし,センサーの個数に伴いその種類も多種多様になってきており,一度で全てを監視することは非常に困難であるとされている.このことにより,現在,センサーに対する監視は未成熟であり,研究論文として公開されているものも数少ない.センサーに問題が起きた際,人が直接センサーを確認することなく問題の把握さらに問題の把握が行えたと仮定するならば,センサーに対する信頼性は極めて大きく担保されることになるであろう.これらの課題を踏まえ本実験ではセンサーの監視の初期段階としてI2C 通信プロトコルを用いて接続されるセンサーの死活監視を行った.その結果,センサーに電源が繋がっているか否かだけではなく,電源に繋がっていてかつデータが送信できる状態にあるか否かを判別することができた.本稿では,その提案方法,実装,評価を記す. ...