マイクロサービスの依存数にもとづいたアラートの重大度による緊急性の高いタスクの割り当て

EC サイトはマイクロサービスを使用して構築される.マイクロサービスは監視ソフトウェアを使用して監視する.監視のアラートには重大度を設定する.課題は,重大度を決めることができないことである.重大度が決定できないと,アラートの修正順序が決定できない.その結果サービスの復旧時間の増加につながる.提案は,対象となるサービスがいくつのサービスに依存されいるかを数え重要度を決定する.すべてのサービスの依存に比べて多くのサービスに依存されているサービスは重要度を高く設定する.それによって,アラートの解決に優先順位をつけることができる.評価は,Sock Shop に対して,Locustを使用して負荷を与えた.ユーザ数は300 人で,1 ユーザは毎秒1 回リクエストを行う.1000 秒間の負荷を与え,10 秒に1 回監視を行った.シナリオは,まずフロントページにアクセスし,ログインを行う.次にカタログの中からランダムに商品をカートに入れて,最後に購入を行う.すべてのアラートをそのまま出力したものと,提案ソフトウェアによって削減したアラートを比較した.既存手法では262 件のアラートが発生し,提案手法では201 件のアラートが発生した.また発生したアラートの72 %は重大度4 のアラートで,28 %は重大度3 のアラートだった.重大度の設定によりアラートを22%削減し,重大なアラートが多く発生していることがわかった. ...