マルチホップネットワークにおける送受信の同期によるIoTデバイスの省電力化
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- ラベル: CDSL-TR-141
- 公開日: Apr. 04, 2023
- 更新日: Apr. 04, 2023
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マルチホップネットワークを使用してセンサデータをサーバに送信するとき,IoT デバイスは他のIoT デバイスのセンサデータを中継する役割を持つ.IoT デバイスの消費電力を削減するためには中継機能の起動時間を減らす必要があるが,IoT デバイスによってサーバまでのホップ数が異なるために中継機能の停止ができないという課題がある.理由は,センサデータを同時刻に送信する場合であってもそのセンサデータを中継するIoT デバイスに届くまでの時間が異なるためである.提案方式では,IoT デバイスのサーバまでのホップ数,内部処理時間,通信時間の3 つの値を使って送信タイミングをサーバで算出する.送信タイミングをサーバまでのホップ数ごとに設定することにより,中継機能の起動時間を限定し,消費電力を削減する.提案手法を評価する実験として,2 台のESP32 をESP-NOW で無線接続し,16bytesのセンサデータ100 個を10 秒に1 個の頻度でサーバに送信した.パケット到達率を調べた結果,33%であった. ...