利用用途の選択でソフトウェアを追加するKubernetes構成ファイルの自動生成

Kubernetes を用いたアプリケーションの実行環境を構築するとき,Pod,Service,Deployment といったKubernetes におけるオブジェクトを理解することと,構成ファイルの記述方法を知る必要がある.この2 つを理解しなければKubernetes の環境構築ができないことは課題である.本研究では,Kubernetesの構成ファイルを記述する工程を自動化する手法を提案する.手法としては,ユーザへ質問を問いかけ,ユーザが使用したいアプリケーションの利用目的を明確にする.最後に,利用目的に最も近いアプリケーションの環境を提供する.本提案に対してアンケートによる評価を行った.Q1「Kubernetes を意識しないで環境を構築できたか?」の質問に対して100%意識しないで環境を構築できたと回答した.Q2「目的と合った環境を構築できたか?」の質問に対して50%がぴったり合っていると回答したものの,合っているが25%,どちらともいえないも25%だった.これは実験のために用意した環境が3 種類しかないため,目的に合った環境を提供できたとは言えない結果になったが,Kubernetes を理解していなくても環境構築ができる手法であると分かった. ...