ロードバランサーを用いた追加サーバーのCPU使用量を抑えるソフトウェア
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- ラベル: CDSL-TR-047
- 公開日: Jun. 28, 2021
- 更新日: Jun. 28, 2021
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動的分散方式によるロードバランサーは,最もCPU 使用量の少ないサーバーに対して,動的にリクエストを振り分ける。サーバーは,1 リクエストを処理するのにCPU を消費する為,ロードバランサーのリクエストが増加する.リクエストが増加した際の課題として,新しくサーバーを追加すると,追加したサーバーのCPU 使用量が急激に上昇する.サーバーのCPU 使用量が急激に上昇すると,応答時間の遅れや処理のエラーが発生する.本提案では,新たに追加したサーバへのリクエストを分散するため,仮想サーバの追加と,リクエストの分散を行う.また,本提案は追加したサーバーのCPU 使用量を減少させることを目的とする.その為,ロードバランサーはCPU 使用量の一番低いサーバーにリクエストを割り当てる.実験方法は,Kubernetes のPod を用いてサーバーを作成し,負荷試験ツールのLocust でHTTPリクエストを送信している時に,二つのPod を追加して,CPU 使用量の測定を行う.結果として,ロードバランサーが追加したサーバーに送信する負荷を制限していた為,本研究の課題は発生しなかった.しかし,本研究の課題を発生させる過程でKubernetes のtype:NodePort を用いた際,Pod のCPU 使用量に偏りが発生した.原因は,type:NodePort でPort 番号を指定しない場合,Service がPod に対してランダムにリクエストを送信していることであった.今後は,Pod のCPU 使用量の最も低いPod にリクエストを割り振るロードバランサーを開発し,type:NodePort と比較したCPU 使用量の計測を行う. ...