入室と退室における人感センサを用いた人数の計測の精度向上
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- ラベル: CDSL-TR-084
- 公開日: Jan. 15, 2022
- 更新日: Jan. 15, 2022
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IoT 機器のファームウェアアップデートはゼロデイ攻撃よりも早くアップデートを行わなければならない.多数のIoT 機器のファームウェアアップデートには時間がかかる.そこでマルチキャストを使用することで一斉に更新することができ,更新にかかる時間が短くなる.マルチキャストで送信を行うとパケットロスすることがあり,再送信をしなければならない.課題は,重複パケットを受信した時にそのパケットを不要と判断し,破棄することが余分な処理になることである.本稿では,重複パケットの削減のためDefault Multicast Group(DMG)とPacket loss Multicast Group(PMG)を提案する.DMG はマルチキャストでパケットを送信し,更にマルチキャストグループを切り替えるために使用する.PMG はパケットロスしたクライアントに共通しているシーケンス番号のパケットをマルチキャストで再送信するのに使用する.提案の方法で重複パケットを処理しないようにする.この結果,重複パケットが削減でき,消費電力が削減される.実験にはESP32 のファームウェアに見立てた750KB のファイルを使用した.またESP32 は4 台を使用する.評価は1 つのマルチキャストグループを使用した時と提案方式を使用した時の伝送時間と消費電力を比較した.結果として,提案方法を使用した時の伝送時間は1 つのマルチキャストグループを使用した時と比べて平均で約6 秒減少した.提案方法を使用した時の消費電力は1 つのマルチキャストグループを使用した時と比べて平均で約10.4%減少した. ...