Kubernetes Podの度数分布を用いた動的再配置によるレスポンスタイムの向上とノードリソース均一化

Kubernetes はPod を新規に作成した際にスケジューリングを行うことで割り当てるノードを決定する. しかし,K8s のノードのCPU 使用率はデプロイされているPod へのアクセス数それに伴うPod の処理の増加により常に変化する.そのため,Pod をデプロイする際の1 度だけスケジューリングの決定の状況とは変化するためその状況が考慮されていない.そこで本研究の提案としてPod ごとのCPU 使用率の度数分布から相対度数を算出し,最も高い割合から最も低い割合のCPU 使用率の変動の幅を求める.その差分の大きい順に各Pod を重み付けし,この重みを影響度と定義する.影響度の合計をノード数で割ることで平均値を求めその平均値をもとにPod の再配置をすることでとノードリソース効率化を実現する. ...