P2Pのファイル共有を目的とした通信時に通信帯域が圧迫されるのを分散する方法
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- ラベル: CDSL-TR-035
- 公開日: Jan. 19, 2021
- 更新日: Jan. 19, 2021
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P2P はノード同士が通信を行うアーキテクチャでノード同士が通信をするという特徴的な通信方式である. P2P でデータをやり取りするときに単体のpeer が性能不足や回線速度の不安定によってデータの送受信ができなくなる可能性がある. 本研究では単体のpeer の処理が行えなかったときに処理を分散し,単体のpeer の処理を早く処理させ, データを送る時間を少なくさせて高速化を図る. 分散の方法はピュアP2P を使い, 通信中に接続が悪く負荷がかかっているときに一時的に別のpeer に接続させ, 通信している情報を別のpeer に逃がし, 回線などが安定してきたときに再度接続させ通信を行うという方法を提案する.本実験では5MB から40MB までで5MB 刻みのデータ量の値で測定し既存のピュアP2P の通信時間をグラフ化, P2P の通信時にどのような特性があるのかを測定した. その結果, 5MB から40MB までで5MB刻みのデータ量の値ではデータ量が増えると通信する時間が比例的に通信時間が増えていて, 5MB 増えるごとに平均約0.026 秒増えていることが分かった. ...