エラー原因の診断機能のモジュール化とワークフローによる設定手順の簡略化
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- ラベル: CDSL-TR-133
- 公開日: Jan. 16, 2023
- 更新日: Jan. 16, 2023
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サーバーの監視は, システムを運用するために必要不可欠である.そのためサーバーの管理者は, 運用しているサーバーに合わせた監視方法を実装する.サーバーを監視する手法は, 既存のソフトウェアを用いる方法と自作の監視ソフトウェアを用いる方法がある. 自作の監視ソフトウェアは, 監視に必要なIPアドレス, ドメイン, URL の値がハードコーディングされている. しかし, IP アドレス, ドメイン, URLの値をハードコーディングしている場合, 監視対象の追加や新しい監視方法を追加する際にプログラムされているソースコード書き換えが必要になる.監視するプログラムのソースコードが複数ある場合, ソースコードを一つ一つ直していくのは手間である. この解決策として監視のソフトウェアに対する監視機能のモジュール化を提案する.実験では,監視対象のサーバーが移行することを想定する.監視対象のサーバーが移行された場合,そのサーバーのIP アドレスは変更される.監視するプログラムのソースコードをハードコーディングしている場合と提案の設定ファイルを用いる場合では,この変更に対してプログラムのファイル内容の記述を変更し,保存する必要がある.実験評価では, 実験をもとに得られたそれぞれの保存回数を比較した.実験の結果, 本提案の設定ファイルを用いる方法では, 監視するプログラムのソースコードをハードコーディングしているファイルに比べてファイルの保存回数を2 回減らすことができた. ...