気温の変動に応じたデータ送信頻度の増減によるIoTデバイスの省電力化

電力供給のための設備を持ち合わせていないビニールハウスでは,一次電池を用いてIoT デバイスを稼働させている.しかし,一次電池は再充電が行えず,電池残量がなくなった場合に交換しなければならない.本研究では,IoT デバイスに取り付けられた温度センサーから取得したデータをもとに,気温の上がり下がりの予測点を3~5 点に絞ることによって,サーバ側でそれ以降のデータ送信間隔を決定するアルゴリズムを提案する.この手法では,データの送信回数を抑制すること,データを送信してから次に送信するまでの期間をDeep Sleep モードにすることによって消費電力を削減する.評価としてアルゴリズムを3 パターン用意し,消費電力と温度の比較,最高気温や上がり下がりの予測値と実測値との誤差の総和を比較し評価する. ...