距離に対するRSSIの基準範囲の設定による屋内測位の誤差削減
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- ラベル: CDSL-TR-116
- 公開日: Nov. 28, 2022
- 更新日: Nov. 28, 2022
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屋内における位置測位では受信した電波の強度を示すRSSI を用いて行う.本研究ではフィンガープリント法を用いて,アクセスポイントから測位対象までの距離を取得し測位を行う.また,予め収集したデータに対して正規化を行う事で整数(m) 単位の各距離に対するRSSI の範囲を設定し,補正を行う事で測位誤差を削減する.測位結果と巻き尺で測定した実距離の結果を比較した誤差を評価とする.1(m) ごとの基準範囲を求めた結果,1(m) の場合-49(dBm)~-56(dBm) であったが,定めた範囲において3 つのAPのうち1 つのAP の値が少なく有効とは言えない結果となった.また,2(m) の場合-54(dBm)~-59(dBm),3(m) の場合-51(dBm)~-56(dBm),4(m) の場合-57(dBm)~-61(dBm),5(m) の場合-55(dBm)~-63(dBm)という結果になった.本来は受信デバイスからの距離が遠いほどRSSI が小さくなるが,AP に使用した機器や環境によるRSSI の影響が強く表れたことにより全ての距離で同じような補正結果となった.基準とする範囲の階級幅は決定できたが,階級が重なり過ぎているため本研究で挙げた提案の状態では使用できない.そのため,提案に修正を加える必要がある. ...