RSSIの度数分布に基づく階級数を用いたビーコンの位置決定による屋内測位誤差の削減
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- ラベル: CDSL-TR-114
- 公開日: Nov. 26, 2022
- 更新日: Nov. 26, 2022
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屋内空間では近距離無線通信による受信電界強度(RSSI) を用いた屋内測位が使用されている. 既存の研究では,人が2 人以上通ることのできるとして通路幅1.5m の格子状にBLE ビーコン(以下:ビーコン) を配置し,位置測位を行っている.ビーコンから送信された電波のRSSI をフィンガープリントとしてあらかじめ保存しておく.次に.測位時のRSSI とラーニングフェーズで取得したフィンガープリントの値を照合して距離変換することにより三辺測量によって座標を計算している.しかし,電波の反射によりRSSI にばらつきが生じ,RSSI の距離変換で誤差が生じるため位置測位に誤差が生まれる.本研究では,電波減衰を受けにくいビーコンの配置場所をRSSI によって探索し,測位誤差の削減を行う.提案としてIoT デバイスが受信したRSSI を複数回取得し,取得したRSSI の総数の3%以下になるRSSI の度数をフィルタリングして削除する.また,分散が少ない方向にビーコンを置くことで距離変換誤差を小さくし,位置測位を行う.評価としてメジャーで測定した実際の受信デバイスとの位置誤差を比較する.本提案手法で算出した誤差は最小で0.58m,平均誤差は0.76m である. ...