消費電力予測とデータ送信経路の動的ルーティングによるバッテリー駆動時間の延長
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- ラベル: CDSL-TR-065
- 公開日: Nov. 18, 2021
- 更新日: Nov. 18, 2021
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IoT の発展からセンサーデータの多様化により屋外で利用するケースが増加している.屋外の利用ではIoT デバイスにバッテリーを搭載しメッシュネットワークを用いる手法がある.しかし既存手法の電波強度のみによるリンク構築ではバッテリー残量を考慮しておらずノード全体のバッテリー駆動時間が減少する.この課題の解決のためメッシュネットワークに所属する個々のデバイスのバッテリー駆動時間を延長する手法を提案する.提案手法ではリンクの接続先をバッテリー残量が最も多いIoT デバイスと決定する.これによりバッテリー残量が低いIoT デバイスのバッテリー駆動時間を延長する.そしてリンク構築のためのデータ送受信回数を削減するためにバッテリー残量推移を予測し, バッテリー残量の順位が変動するタイミングでリンクの更新を行う.そしてリンク構築にて消費される電力を削減するためにIoT デバイス間のデータの送受信はセンサーデータの送受信パケットのペイロードに付与して行う.評価として電波強度のみのリンク構築手法との比較を行う.ノード全体のバッテリー駆動時間, 消費電力量の総和をそれぞれ比較し評価を行う. ...