Webアクセスログのステータスコードの分割による検索の応答時間の短縮
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- ラベル: CDSL-TR-191
- 公開日: Mar. 31, 2024
- 更新日: Mar. 31, 2024
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システム障害が発生した際にシステム管理者はログを検索することで原因の特定を行う.迅速にシステム障害を復旧させるために,ログ検索の応答時間を短くする方法がある.ログ検索の応答時間を短くするために,並列で検索する手法がある.並列で検索するためにファイルの振り分けた数によって検索の分担を決めることができる.その際はファイルの振り分ける数によって検索の応答時間が異なる.検索の応答時間を短縮させるためにはファイルの振り分ける数を適切に設定しなければならない.本稿の目的はシステム障害発生時に,検索の応答時間を短縮することでシステム管理者の原因調査の時間を短縮することである.本提案手法はログをログサーバーに保存する前にファイルを振り分ける数を変えて検索の応答時間を測定し,検索の応答時間が短くなるファイルの振り分ける数を決める.検索の応答時間は並列処理の時間,ファイルの読み込み性能とトレードオフの関係であると想定し,ログの振り分ける数を決めることで検索の応答時間を短縮する.実験ではHarvard Dataverse に載っているEClog の2020 年3 月16 日のHTTP アクセスログを用いてステータスコード400 以上の検索の応答時間を比較した. ...