通信可能台数の予測に基づく動的なBLE通信の停止による省電力化

子供の見守りを行うために,GPS 受信機を用いたサーバへ位置情報の送信を行うIoT 機器がある.消費電力を抑えるため,周囲のIoT 機器とBLE 通信を行い,通信を行なったIoT 機器の中で1台が位置測位とサーバへ位置情報の送信を行う(以下,測位代行).IoT 機器はBLE のアドバタイズとスキャンを行う.しかし,周囲の通信可能なIoT 機器が何台有るか把握できず,通信可能なIoT 機器が無くなったときもBLE 通信を停止することができない.そのため,BLE の電力を消費し続けてしまう課題がある.この課題を解決するためにBLE 通信を行う際の位置情報を予測し,通信可能なIoT 機器台数に応じてBLE通信を停止をする手法を提案する.位置情報の予測では,地磁気センサとGPS 受信機から得られたデータを使用し,歩行可能ルートへマップマッチングを行う.予測中に交差点を通過するときは歩行した頻度が高い経路に沿って,予測を行う.BLE の通信時間が21[秒] 固定の機器と提案手法の消費電力を比較するために東京工科大学を6 人で歩行して,合流と解散を行った.提案方式はBLE・GPS・通信で使用する消費電力がBLE の通信時間を21[秒] 固定の機器と比較して65%削減できた. ...