太陽光発電を用いたIoTデバイスの動的な省電力手法

外部電源に接続されていないIoT デバイスでは現状, 1 次電池を用いて駆動しているのが一般的である.しかし1 次電池は使い切りの目的が前提となっており再充電が行えず電池残量がなくなった際は電池交換をしなければならず人的資源の確保やユーザへの負荷が大きくなってしまう.その問題を解決するために本研究では太陽光発電と2 次電池を用いたIoT デバイスの電力管理手法を提案する.この手法では,発電量や2 次電池の残量, デバイスの消費電力から動作を継続的に持続させるためにスリープやネットワークへの通信を自動的に制御する.また太陽光パネルを用いることで発生するユーザリクエストの処理に関する問題についても改善の提案を行い, その合意手法を定める事で消費電力を下げることへと繋げる事ができた.そして今後の発電量を無料で利用できるOpenWeatherAPI の天気予報データを元に予測する手法についても提案した.その結果, ユーザへ精度の高い今後のデータの送信可否確率を提示することができ, ユーザとのリクエスト数の調整や, 基礎実験としての消費電力制御が従来のシステムに比べ精度の高い自動化をすることが可能となった. ...