風速によってセンシング頻度を変化させる大気汚染の監視の省電力化
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- ラベル: CDSL-TR-077
- 公開日: Dec. 20, 2021
- 更新日: Dec. 20, 2021
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AQI の監視においてセンシング頻度が一定であるとき,AQI の変化量が相対的に小さい場合,AQIの変化量に対する消費電力が増加する.また,AQI の変化量が相対的に大きい場合,AQI のデータが上がり始めてから下がるまでの区間のデータが正確にとれない可能性が高まる.そこで風速とAQI の相関関係を利用し,AQI の変化量が大きいときにセンシング頻度を高くし,AQI の変化量が小さいときにセンシング頻度を低くする手法を提案する.これによってセンシング頻度は風速に伴って変化し,変化量が少ないときに電力が削減される.評価として,1 分間に1 回のセンシング頻度のデータを正しい値としたときの相対誤差を算出した.定期的かつ同等の消費電力量となるセンシング頻度によって得られるAQI のデータと提案手法によって得られるAQI のデータを比較した.その結果,相対誤差は提案手法が定期的な手法より2.6% 増加したが,消費電力を削減したことによって大気汚染の監視の省電力手法に貢献している. ...