IoTデバイスにおけるWi-Fi接続のためのパスワード更新の自動化
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- ラベル: CDSL-TR-117
- 公開日: Dec. 02, 2022
- 更新日: Dec. 02, 2022
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IoT デバイスの通信方式にWi-Fi(無線LAN)がある.IoT デバイスがWi-Fi 接続することで測定データをサーバに送信することできるようになり,遠隔で測定データの閲覧が可能になる.またWi-Fi はWi-Fi ルータ1 つで多くのIoT デバイスと接続することが可能である.IoT デバイスの管理者はWi-Fi のパスワードを新しく設定した際に,Wi-Fi に接続されているIoT デバイスのパスワードを1 台ずつ更新するため,時間がかかる.本稿ではIoT デバイスにおけるWi-Fi のパスワードを更新する作業を自動化する手法を提案した.自動化を実現するために,予約時刻とIoT デバイスのリストを作成した.予約時刻はIoT デバイスとWi-Fi ルータに設定することで,Wi-Fi のパスワード更新を同時に行える.IoT デバイスのリストはサーバに24 時間以内にデータを送信したIoT デバイスのIP アドレスとMAC アドレスで構成されており,リストを参照してパスワード更新するIoT デバイスを識別する.予約時刻とIoT デバイスのリストを用いることでパスワード更新の自動化が行える.予約時刻になった場合,新しいパスワードを用いてIoT デバイスはWi-Fi の再接続を行う.IoT デバイスが再接続を開始してから接続完了までの時間を10 回計測した.結果IoT デバイスの台数が1 台のときの平均が11.3 秒で,2 台のときの平均が13.8 秒になった. ...