IoT機器の共同通信による障害情報の開示およびMQTTクライアント切断遅延の短縮
- 著者:
- ラベル: CDSL-TR-085
- 公開日: Jan. 16, 2022
- 更新日: Jan. 16, 2022
- ダウンロード数: 0
IoT 機器のメッセージ交換方法としてMQTT プロトコルを用いる事がある.IoT 機器の死活監視方法としてMQTT ブローカーのコネクション確立状況を使用する方法がある.しかし,MQTT プロトコルは接続継続の為のKeep-Alive メッセージの最終到着時間を使用し,Keep-Alive-Time のタイムアウト時間を超えないとMQTT クライアントを切断しない.これにより,IoT 機器の障害が発生してから切断までに遅延が発生してしまう問題がある.そこで,MQTT,ICMP パケットを使用したエコーリプライの有無,Bluetooth 電波発信状況を使用したハイブリッドな原因特定方法を提案する.同一セグメント上の複数のIoT 機器が障害の発生したIoT 機器と通信を行う事で,障害発生時にネットワーク,ソフトウェア,ハードウェアまたは電源の何に障害が発生しているか切り分けを行う.MQTT ブローカーはKeep-Alive-Timeのタイムアウト時間に加え,切り分け内容を切断判断の材料とする事で切断遅延を短縮した.評価として,提案手法と既存のMQTT プロトコルによるIoT 機器切断遅延時間を比較した.提案手法は最大遅延時間,最小遅延時間共に既存手法よりも半分以下の時間で切断処理を行う事ができた.また,障害の発生したIoT 機器の状況に応じた,適切な障害内容を表示する事が出来た. ...