屋外環境での加速度による停止検出と地磁気による方向検出を利用したGPSの取得回数の低減による省電力化

IoT 機器の普及によりGPS を利用したゲームや歩行ルートの記録, 位置特定を行うアプリケーションが増えている. しかし, GPS による継続的な通信は消費電力が高いという課題がある. そのため提案方式では加速度センサと地磁気センサを用いてGPS に取得条件設をけて位置情報の取得頻度の低減を行う. 加速度センサでは停止時の判定を行い, 地磁気センサでは曲がった際の判定を行う. これらをGPS の取得条件とし, 通信回数の低減を行い, 省電力な位置測位を行う. 本研究は歩行者が歩いた軌跡をマッピングアプリにて知りたい場合を想定する. 約350[m] の歩行を行い, 複数回の停止と道なりに約180 度曲がり, GPSでの位置情報の取得を行った. 加速度センサでの停止と地磁気センサでの曲がりは検知できたが, 個人差により, 正しく検知できないという課題が残った. 結果としてGPS の取得回数の低減が行えたことから省電力化はできているが, 使用したデバイスの関係で非使用時と測定時のGPS の電力の差は見られなかった.測位の結果, 最小誤差3[m], 最大誤差10[m] となった. ...