負荷テストを用いた Kubernetes Pod におけるメモリの実測値との差を縮小するための Requests の再設定
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- ラベル: CDSL-TR-094
- 公開日: Feb. 11, 2022
- 更新日: Feb. 11, 2022
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Kubernetes のマニフェストファイルにおいて, メモリのRequests はKubernetes ユーザによって経験的に決められている. 実際のメモリ使用量がメモリのRequests より上回りかつ合計がNode のメモリ容量を超える場合, Pod の動作に必要なメモリが確保できない. また, 実際のメモリ使用量がメモリのRequests より下回りかつPod のRequests の合計がNode のメモリ容量を超える場合, Node にデプロイできるメモリ容量があるにも関わらず, Requests の合計がNode のメモリ容量を超えるPod をデプロイできない. 本研究では, デプロイしたアプリケーションに負荷を与え, 得られたメモリ使用量からRequestsを再設定するかを決定し, Requests と実測値との差を小さくする. 本研究の評価として1 秒に1 リクエストを20 分間実行し, そのときのメモリ使用量と再設定する値の差を評価とする. その結果, 最高で11.7%,最低で0.0%, 平均で4.9% の差で値の算出ができた. ...