事前ソートによるWebアクセスログの検索時間の削減

Web サービスにおいてシステム障害が起きたとき,システム管理者はアクセスログを検索することで障害の原因の絞り込みや発生時刻を特定している.障害の原因特定を早くする方法はログの検索の応答時間を削減させることである.システム管理者が障害を解消するためのログ検索における課題は複数のアプリケーションノードからログを集める場合,検索結果のソートで検索に遅延が生じることである.本提案は,あらかじめログをアクセス時刻を基準にソートして,検索対象を絞り込むためにステータスコードごとに分割して保存することでログ検索の応答時間を削減する.実験はログをランダムに生成して検索時にソートしたときと保存時にソートしたときの検索の応答時間を比較した.検索の対象のログは約600,000件のログから約8,000 件のログを検索結果として出力する.約3,000,000 件のログを検索した時,検索時にソートは1,400[ms] で保存時にソートは10[ms] であった. ...