レスポンスタイムの維持のための異なるファイル名とハッシュ値を用いたプログラムのコピー

マイクロサービスアーキテクチャは,アプリケーションを機能単位で分割して実行, 管理する. マイクロサービスに対しリクエストが急増した際,サービス管理者はマイクロサービスのスケールアウトを行う.しかし,マイクロサービスにリクエストが急増した際,スケールアウトによって複製されたマイクロサービスは,起動中に処理を実行しない為,その間のレスポンスは遅延する.またマイクロサービスのスケールアウトを行ってから次のスケールアウトまでインターバルが発生する.インターバル中にリクエスト数が増加し続けるとレスポンスは遅延する.本研究ではプログラムのファイル名とハッシュ値をそれぞれのマイクロサービスで比較し,同一ファイル以外のプログラムのコピーを行うソフトウェア「DocCP」を提案する. これにより, スケールアウトのインターバル中に,別のマイクロサービスがリクエストの応答を肩代わりし,レスポンスタイムの維持が可能となる. 評価では「DocCP」適用後のマイクロサービスと,オートスケール機能を用いたマイクロサービスのレスポンスタイムを比較し, 分析・評価を行う. ...