Ubuntu Serverへのログインと他サーバとの通信の履歴にもとづくVMの内部データのアーカイブ判断

東京工科大学コンピュータサイエンス学部の研究室であるCloud and Distributed Systems Labo-ratory では,VM の内部データをアーカイブするアーカイブサーバを運用しており,パワーオフ状態で30 日間再起動されていないVM をアーカイブしている.課題はパワーオン状態のVM のうち,VM 内のUbuntu Server を実際に使用していないか判断できないことである.提案として,他サーバとの通信の履歴がないUbuntu Server のうち,学生が所有するすべてのVM ごとに算出されるUbuntu Server へのログインを行っていない期間の平均値が上内境界点以上であるUbuntu Server を使用していないと判断する.上内境界点は,箱ひげ図におけるひげ部分の上限値である.評価実験は50 件のVM を対象に行い,提案ソフトウェアの精度を適合率と再現率から求める.提案ソフトウェアが使用していないと判断したUbuntuServer のうち,実際に使用していないUbuntu Server は1 件で,実際に使用しているUbuntu Server は2 件であった.提案ソフトウェアが使用していると判断したUbuntu Server のうち,実際に使用しているUbuntu Server は39 件で,実際に使用していないUbuntu Server は8 件であった.実験結果として,提案ソフトウェアの適合率は約33.33%であり,再現率は約11.11%であった. ...