分散システムの障害の透過性実現のためのプロセスの状態判別方法の提案

今日の情報化社会において,分散システムは重要なシステム形態である。分散システムの分野においての,「透過性」という概念に焦点を当てる。特に透過性の一つである「障害の透過性」の実現においては死んだプロセスと反応が遅いプロセスの判別方法が難しいとされている。その解決方法として,参加ノードを介してプロセス状態の確認を行う。そして,得られた情報を元に多数決の形を取りリーダーとなるノードで最終的な状態の決定を下して判別する方法を提案する。本稿では提案する方法の設計と同時にその実験方法を提案を示した。そして,現在の提案を元に改善できる点を提示する。 ...